新型コロナ感染の行方‐2

国内の新型コロナウイルス感染症拡大がターニングポイントを迎えている

3月最終週近辺の東京での感染者数が増加の一途を辿っていた(3/31現在)

感染者数はPCR検査をしなければ数が出ない

検査を受けるということは、ある程度症状が出ているか、クラスターなどの濃厚接触者の感染有無の確認のためなどに実施される

医療体制維持のためには、たとえ検査結果が陽性であっても、軽症者は自宅などで療養隔離することが必要とされ、入院、ICUなどは真に症状が悪化、重篤化している可能性が高い罹患者に限らなければならない(トリアージが重要、感染発症者の80%は軽症者といわれる)

そこで必要不可欠なのは、軽症者であっても投薬治療ができるよう、治療薬の開発・緊急承認が第一義であるということ(軽症、中程度、重篤、症状悪化により標準治療法の確立)

国内では、以下が観察研究または臨床試験中である

・アビガン(抗インフル薬/富士フィルム富山化学)

・レムデシビル(抗エボラ薬/米ギリアド・サイエンシズ)

・フサン(急性膵炎/日医工)

・オルベスコ(気管支喘息/帝人ファーマ)

米FDAは3月30日、クロロキン製剤を緊急承認した。これは80人のCOVID-19に感染している入院患者にクロロキンを投与したところ、65人の症状が改善し、平均5日以内に退院できたことによる

クロロキンだけでも有効であるが、ヒドロキシクロロキンに抗生物質のアジスロマイシンを併用すればさらに効果が高いと報告されている

日本も米国のように「緊急承認」するスキームが必要(流石に米国の対応にはスピード感がある/それに比べて日本は遅々として進まない官僚思考が蔓延っている)

もっとガンガン薬を使って治療し、早く大勢の罹患者を治すことが必要(抗体保有者の量産)である

その間に早くワクチンの開発を完了させる必要がある(ワクチンの効果率も問題だが)

(季節性インフルとの大きな違いは、「肺疾患」「肺にダメージを有する」罹患者が重症化しやすく、数時間帯で症状が悪化し、急変すること(勿論、基礎疾患を有する罹患者もそうだが、それはインフルとて同じで乳幼児、高齢者が危険なのも同じ)

連日、イタリア、スペイン、米国等の感染者数、死者数が大きく報道されているが、如何なものか(死者に関しては、そのすべてが新型コロナ感染によるものか確認されていない)

実際の感染者数は報道されている数の10~40倍はいると云われている

また、中国のように「無症状」者は感染者に含めていなかったというようなこともある

どちらにしても、例年季節性インフルエンザでは世界各国で1万~5万人が亡くなり、

全世界で25万~50万人規模で死者が出ている(超過死亡含む)

インフルと同じような感染症がひとつ加わったという状況である(世界各国では、インフル罹患と新型コロナ罹患による死亡者の明確な区別・区分が付いていないのではないだろうか)が、インフルと異なり通年流行の懸念がある

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