新型コロナ感染拡大 ~日本の特異性~
#COVID-19 #新型コロナ #BCG
先にこのブログで書いた「予防接種」との相関関係が解明されつつある(以下参照)
それは、最初に新型コロナウイルス感染症が拡大した中国で、「乳幼児」の死亡例が報告されていなかったことから、「予防接種」との関連が考えられたからだ
一般に感染症で犠牲になる確率が高いのは免疫力が弱い(弱まった)乳幼児や高齢者、基礎疾患(がんなどを含む)を有する者である
これらの群の中で「乳幼児」だけが、感染し発症後に重篤化、死亡という報告がほぼ無かった(あったものは、先天性疾患を有するケース)からだ
(その後、欧州(特にイタリア、スペイン、フランス、英国など)や米国で爆発的な感染拡大が起きるとウイルスの「変異」が疑われた
中韓日など東アジア域で感染拡大しているウイルスと欧州・米国のそれは似て非なるものではないかと思われたが、どうやら違っていたようだ)
「BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を軽減させる可能性がある」との指摘がなされた
2011年3月時点の調査結果によると、180カ国のうち日本を含めた157カ国でBCGワクチンの全例接種が行われている一方、結核罹患率の減少に伴って、1980年代以降、スペイン、フランス、ドイツ、英国、オーストリアなどの欧州9カ国、オーストラリア、ニュージーランドで全例接種が中止され、米国やカナダ、イタリア、オランダでは、医療従事者などのハイリスク群のみに接種を限定する選択的接種となっている
新型コロナウイルス感染症患者が欧米で急増するなか、「BCGワクチン全例接種を実施している国では、そうでない国に比べて、新型コロナウイルス感染症の感染者数や感染者数に対する死亡者数の割合が低い」と、BCGワクチンの接種と新型コロナウイルス感染症の感染拡大との負の相関関係が指摘されている
1981年にBCGワクチン全例接種を中止しているスペインでは、新型コロナウイルス感染症の感染者数が7万8797人、死亡者数が6528名と甚大な被害が出ている一方、BCGワクチンの全例接種を実施している隣国ポルトガルでは、感染者数が6528名、死亡者数が119名にとどまっている(3月30日時点)
上述のとおり、感染拡大が一気に進んだのは「スペイン、フランス、ドイツ、英国、米国やカナダ、イタリア、オランダ」など(特にイタリアはワクチン接種に後ろ向きな政策で知られる)であり、BCGワクチン接種データとよく相関しているいるようにみえる
日本がある意味、重症者数の拡大や死者数が急増しないのはこのためではないか(高齢者、基礎疾患を有する全世代感染発症者を除く)
治療薬(標準療法)やワクチンが確立していない状況下では、BCGワクチンを予防投与するのでもよいのではないか?
ドラッグ・リポジショニングで安全性が担保されているものは、緊急承認して積極的に使用していけばいいのだが(もう待ってる時間が無駄に思える)
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