#決断力(直観とセンス)
決断力(直感とセンス)
優れた欧米の会社経営者、起業家の「考え方」の研究から、彼らは、会社の先行きを左右するような極めて重要な事柄は、時間をじっくりかけて熟考したりするのではなく、極めて重要なことほど、瞬時に意思決定していたことがわかりました。
彼らが本当に重要なことを決める時だけは、結論を出すまでの間に高度な思考ステップがあるというよりは、むしろ「直観(直感)」と言うものが働いているようなのです。
ところが、普段の彼らは、極めてロジックにうるさく、論理的でないものを極端に嫌い、普段はいつも決断が遅いくらいでした。
直観(直感)を使わざるを得ない状況とは、以下の2つです。
「考える/考えられる時間が無い場合」(時間的制約)
「いくら考えても答えが出ない場合」(とりまく環境や社会的変化が激しく予測が困難)
ウイリアム・ダカンの『戦略は直観に従う』では、
「頭の中で漠然として纏まらなかったアイデアが有機的に融合し結実する」ことを「戦略的直観」と呼ぶようです。
企業の戦略では、市場(顧客)や競争相手や自社を分析し、目指すポジション(立ち位置)を決めるという分析的な競争戦略が主流でした。
しかしながら、現在はビジネス環境の不確実性と変化のスピードが増し、分析重視の競争戦略が限界を迎えつつあります。
トレードオフ、ポジショニング、プロダクトマーケットフィット、バリュー・インテグレーターなども汎用性が増しました。
ビジネスの世界では、スタンダードだと云われてきたKPI、MBO、PDCAやTo Do List等の
ツールが、今や「非生産的」と云われるまでに変化してきています。
先ほどのウィリアム・ダガンは『戦略は直観に従う』の中で、「あるべき姿ばかり追っていてはダメ。小さな労力で効果のある機会を探し、コツコツと成功を積み上げる。それを続けているうちに大きな飛躍につながるチャンスを探せ。他人のアイディアを盗むのも勿論あり。既存のアイディアを組み合せ、新しいアイディアを生み出せ」と言っています。論理と直観を両立させる何かいいアイデア(解決策)を見つけ出すことです。
これは、リトル ベッツ/Little Bets, デザイン・シンキングDesign Thinkingやフィナンシャル・シンキング/Financial Thinking、OKRs、OODAにも概念的に繋がります
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